一週間、苦手な高いマウンド対策に専念した先発悠成が成果を出せるか。
チーム全体としては、強敵エンデバーズさんの足をいかに防ぐか。
そして、先取点をやらないことを課題とし、このチームにとって今までで最も大一番となる試合。

初回、いきなり先頭に二塁打を許す。
２番のピッチャーゴロは、悠成の偽投で飛び出し！
ところが、ランナーを刺すことにまごまごしている内に、
バッターランナーは三塁へ。なんのこっちゃ。。。
続く３番のセンター前ヒットであっさり１点を許し、４番もセンター前ヒット。
５番のキャッチャーゴロを野選で満塁にするも、
次の６番をキャッチャーゴロフォースアウトでツーアウトまでこぎつける。
ここで止まれば最小点に抑えられるところ、ピッチャーのワイルドピッチにセカンドエラー、
おまけにレフト前ヒットと続き、結局初回、重ーい４点を先制される。

昨年、初回の連続ミスで大負けした桜井谷戦が思い浮かぶが、今日はここからが違った。
１回裏の攻撃、はやフォアボール・盗塁の後、ウッチーが送りバンドで１死３塁。
悠成フォアボール、盗塁の際、相手のボークであっさり１点を取る。続く理人が内野安打。
相手のお株を奪う悠成とのダブルスチールでワンアウト２・３塁。
６番淳司、５番翔の連続サードゴロが、そのままエラーがらみで、初回３点を返す。
相手も十分プレッシャーを感じているようで、内心「今日はいける！」と睨んだ。

続く２回は３人で抑え、その裏。結果的に勝敗を分けたのがこの回の攻撃。
先頭大和三振の後、うえばがヘッドスライディングの３塁内野安打。
続くはやの痛烈な当たりは、レフトの正面ながらグラブをはじき１死１・２塁。
２番ウッチーの当たりは火の出るようなライナー！
しかし、セカンド正面で、飛び出したランナーがあえなくゲッツー。

４回に追加点は取られたものの、その裏、前日練習では失敗し、
私に怒られた大和が見事なスクイズで１点を返し、うちも粘る。

４対５のまま最終回。ツーアウトまであっさり追い込まれるものの、
翔の粘りのレフト前ヒット、盗塁、キャッチャーのパスボールで２死３塁、一打同点。
裕弥のショートゴロは強い当たりであったが、固い守りでゲームセット。

強敵を相手に十分追い詰めたものの、追い越すことはできず、
５年生初の大会はここで終わることになった。

しかし、子供の精神的な成長は十分感じられ、
自分たちの野球が強豪相手でも十分通じることを肌で感じることができた。

後悔先に立たずではあるが、練習では決して見せないうえばの気迫を買い、
あの２回ダブルスチールをさせる勇気が私にあれば・・・。

まだまだ監督業も修行である。